宮城県大崎市

温泉水の余剰熱を利用した バイナリー発電所の開発

宮城県大崎市の山里に佇む鳴子温泉は、東日本でも有数の豊富な湯量と多様な泉質の源泉で知られている歴史ある温泉郷です。しかし、東日本大震災による被害や、その後の温泉利用者減少などの理由により、廃業あるいは営業再開見通しの立たない旅館・ホテルなどが増えていることが地域の課題となっていました。

鳴子温泉の活性化のため、地元温泉事業者が声を上げ、計画が進められたのが温泉水の余剰熱を利用したマイクロバイナリー発電システムの開発です。2018年8月に、地熱開発事業者と地元温泉事業者の共同事業により、鳴子温泉バイナリー発電所の運転を開始。発電に利用した水は、旅館の給湯・暖房に利用した後、ハウス栽培にも利用され、最終的には温泉に供給されています。

このように豊富な温泉水が効率的に活用されており、今後は更に産業の振興にも寄与することが期待されています。

鳴子温泉バイナリー発電所
鳴子温泉バイナリー発電所

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